Madras Nights[感想・レビュー]
2021年4月28日に発売されたTHA GREAT ESCAPEからMadras Nightsです。
このアルバム自体、ゆるふわ&SALU&NORIKIYO&estra&KOYANMUSICでえげつないメンツなのですが、Madras NightsはSALU氏が抜けて、そこにNorikiyo氏が連れてきたレアポケモンbron-k氏が参加しています。
曲の最初はRyugo Ishida氏が始まりに高いバイブスでかけぬけていきます。上のメンツがバカ騒ぎしている様子が描写されていて、気分があがります。
次のNENE氏の「手短にクリアするこの時代、ここがクソパンデミックしょうもない」というリリックはめちゃくちゃ痛快で、気持ちいいです。
あまりゆるふわギャングを聞いたことがなかったのですが、二人ともスキルあって、リリックもハードなので惹かれました。
この二人が終わった後にくるbron-k氏は、詩的な渋さとジャンキー感が融合しているbron-k節が最高です。「SEXと微糖がポイズン」なんてラインはどうやったら思いつくのかわかりません。
ラストのNorikiyo氏。しょっぱな、NENE氏の「One、くそな男たち」というフックのラインをとって、「One、くそな男たち Two、俺はむしろそれの代表」・・・ほんとこのポジティブな卑下いいですね。
そして、「あいつがどうとか、うわさの子でもなんでもいい」から始まるところのデリバリーはエゲツなさすぎますね。多分、下手なラッパーが真似したら気持ち悪くなってしまうところをかっこよく調整してるのはラッパーとして地肩が強いからだと思います。
全体的に宇宙のSF感もありながら、それぞれのラッパーのリアルも見えていて、二面性が楽しい曲、アルバムでした。
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